年末年始も変わらず熱い支持を集め続ける、ボヘミアン・ラプソディ。
言わずと知れた超有名ロックバンド クイーンのリードボーカル
フレディ マーキュリーの半生とその仲間たちを描いた作品ですが、
人間の欲、恐怖が渦巻く中で、
・本物の愛情とは何か?
・本物の友情とは何か?
・本物の幸せとは何か?
様々なことを考えるきっかけをもたらしてくれます。
(そんなにいいのかなぁなんて半信半疑で観にいきましたが、
人間の心理を細かく捉えて、伏線を盛り込み、最後に爆発するという最高の作品でした!)
とりわけ印象的だったのは、ライブシーンの直前の家族との会話です。
※※ネタバレ含みます!※※
ライブエイドの前、生涯のパートナーとなる、ジム・ハットンと実家を訪れ
(つまり、正式に家族にゲイであることを伝えたというシーンです)、 ずっと反発を続けた父親に対し、ライブ・エイドについて 「アフリカの難民を救済する為のコンサートだ。出演者はギャラは一切貰わない、収入は全てアフリカの人達に寄付されるんだ」と話します。
そこで父親は始めてフレディを受け入れ「“善き考え、善き言葉、善き行い”だ」と言ってフレディを抱き締めるのです。
(物語が始まった直後、夜な夜なクラブに出かけるフレディに父親が“善き考え、善き言葉、善き行い”をせよと言って、
フレディが“それで何かいいことでもあったのか”と反発するシーンが伏線になっていて、ここもぐっときますね)
その後、母親には「ステージからキスを送る」といって家を後にするわけですが・・・
ライブシーンでは映画のタイトルにもなっているボヘミアン・ラプソディを歌います。
その中には「ママ、人を殺してしまった」「戻らなくても何もなかったかのように生きて欲しい」と、
フレディが切なく歌いあげるパートがあるのですが、その際、カメラに向けられた投げキスに
同性愛者として生きることを母親に告げる意味合いが込められていたなんて!!
(実際のところはわかりませんが、同性愛者として生きることを決意した曲であることは
ドラムのロジャーの考察からも濃厚な線であると言われているそうです)
もちろん作品の中身や込められたメッセージに学ぶところは多々あるのですが、
何よりも私はこの作品の「構成力」に心惹かれてしまいました。
一貫したメッセージを伝えるために、最初から最後まで
恐ろしいほど多くの伏線が張り巡らされ、最後に結集し、爆発する。
ラストのライブシーンに多くの方が涙する方程式が組み込まれていると感じました。
私は、研修やコンサルティングという題材を使って、
その構図を真似したい、再現したい!という欲求がむくむくとわいてきてしまいました!笑
一つのメッセージを伝えるために、伏線(サイン・ヒント)をたくさん描き、
それを掴みきれなかったことに気付かせて、その後悔を晴らすための場面を設定し
巻き返す姿を描くことで、Before-Afterを際立たせる
もし研修の中で、自分がそんなストーリーの主人公になれたら、必然的に学習効果も高まるでしょう。
クイーンが音楽業界に革命を起こしたように、私も研修の業界に革命を!
久しぶりに最高にワクワク、ぞくぞくする作品に出会いました!!
皆さんも機会があったら是非みてみてくださいね♪
人事コンサルタント
金森秀晃