これから忙しくなりそうだという時、
「さぁ、これから忙しくなるぞぉーー!」といったように、ワクワクしながらポジティブにイメージしていますか?
それとも、「はぁ・・・これ以上仕事を増やされたら、本当に無理なんですけど……」といったように、
げんなりとしながらネガティブにイメージしていますか?
多くの方の働き方を見てきて感じるのは、「仕事の生産性の高低は、個人の思考のクセに左右される」ということです。
同じ「忙しくなる」という言葉も、受け止め方がポジティブかネガティブかによって取り組みの姿勢が変わり、仕事のスピードも変わります。
(もちろん、仕事内容によっては誰がどう考えてもユウウツになってしまうものもあるかもしれませんが^^)
それでも、今それをするしか選択肢がないのであれば、
目の前の仕事から(無理やりにでも)どうやってポジティブな捉え方を設定するか、
その「設定力」自体が、あなたの生産性の高低を決めていると言っても過言ではありません。
わたしたちには本来、「設定力」というのが備わっているのですが、
大きくわけて
1)朝が作られていない
2)「決める」クセがつけられていない
という二つのことが原因で、取り組み方が自動的に後ろ向きになってしまう方が多いように思います。
1)朝が作られていない
まずは朝30分、自分のモヤモヤを整理する「余白」の時間を取るようにしてみましょう。
朝は自分の意思次第で余白をつくりやすい唯一の時間です。
夜は突然の誘いや予定通りいかなかったときに時間を取られてしまうことがあります。
朝イチなら、自分が取ろう! と思えば、余白は取れるもの。
いきなり朝4時起き、5時起きは無理でも、朝30分なら、工夫次第で時間をつくりやすいと思います。
仕事が多過ぎる! と一言で言っても理由はさまざま。
・そもそも人員が足りないからなのか
・自動でできることを手動でやっているからなのか
・ミスしやすい仕組みだからなのか
・自分の実力不足なのか
など、原因を分析して解決策を考えます。
余白の時間がないと、本当の問題は何なのかを考える暇がないまま、
日々目の前のことをこなしてしまうので、なかなか解決に向かえないのです。
2)「決める」クセがつけられていない
「決めグセ」とは、自分で決めたことを割り切って淡々と進める力のことです。
割り切る=諦めると捉える方もいますが、ここでは割り切る=自分が決めた、とすることを言います。
例えば上司からの指示がが自分にとって納得がいかなかったとしても、
「納得できません!」と代替案を作り出すことが現実的でない場合は、
そのことにモヤモヤしていても、生産性は上がりません。
(言いたくなるお気持ちはわかるのですが)
だとしたら「年末の大きなイベントを成功させたらもう一度交渉してみる!」など、何でもいいのでゴールを決めて、そのゴールに向かって淡々と今ある仕事を進めていけばいいわけです。
シンプルに言うと、「なにくそ!」精神とも言えるかもしれません(^O^)
仕事でもプライベートでも成果を出すためには、何かを捨てたり、何かをなし遂げたり、という選択する覚悟を決めることが必要です。
何かに踏みだそうと思ったときに、その選択が最善で最高のものだなんて、誰にも分からないものですよね。
だから、(不安ながらも)いったん、やる! と決めたら、やった先の未来は絶対によくなる、と信じて突き進むことが必要です。
「選んだ道が最善の道」と決めて突き進む。
それが「決めグセ」です。
原因&解決策を二つに絞ってお伝えしましたが、
先述した通り、二つとも本来私たちが持っている「設定力」を蘇らせるものです。
参考になりましたら幸いです。
人事コンサルタント
金森 秀晃