ダブルチェック・・・
医療・介護業界の皆さんであればごく当たり前にできてらっしゃることのひとつではないでしょうか。
目的は、文字通り2人のチェック体制を設けて、見落としを防ぐためのツールですよね(^^)
しかし、管理者の皆さんからチェック体制についてよく伺うお悩みには
・ダブルチェックしてるはずなのにミスが減らない
・やっているけどダブルチェックがなんとなく形骸化している感じがする
というお声が多いのです(T_T)
先日弊社のコンサルタントが10年来のお付き合いのあるクライアント先に訪問した際、
数年前に研修でお伝えしたダブルチェックにある意味づけをすることで、今年度以前から比較してミスの数が約半分になったといううれしいお声をいただきました!
このブログをご覧になっている皆さんにも、と思い今日はその話を書いてみたいと思います(^^)/
そのクライアント先でも、チェック体制に関して先述したようなお悩みがあったそうです。
先に確認してる人がいるから、とチェック項目をあまりよく見ないでとにかくチェックマークを入れてしまう、逆に後から確認をしてくれるから、と流してチェックしてしまったり・・・(>_<)
というような状況だったそうです。
(担当の方は「あの時は散々だった 笑」と仰っていたそうです)
医療安全委員会でこのことを議題に取り上げた所、一人目・二人目のチェック者に共通項が見つかったんです!
それは・・・!
「なされた仕事が合っている前提」でチェックしている、ということでした。
とあるデータによると、人の「思い込み」による事故は、全体の60%以上にもなると言われています。
この「思い込み」を打破すべく、当時管理者研修でお伝えしたのは
マネジメントの一環として
▶︎ダブルチェックは病院の一大事だからやってほしい!という意味づけをして部下に依頼する
▶︎チェック者は合っているかを探すのではなく、間違っていることを前提にチェックする
大きく分けてこの二つに拘らせることでした。
スタッフの皆さんはいままでと違う上司のアプローチに最初はとまどっていたものの、
▶︎一大事を自分が担っている⇒やりがいに変化
▶︎間違っていることを前提にチェックする⇒ダブルチェックに主体性が生まれる
という変化が少しずつ見られたそうです!
ミスをなくす、というのはチェック体制そのものを見直すだけでなく
それを使うスタッフのマインドを変容させていくのが遠いようで一番の近道なのかもしれませんね(^^♪
参考になりましたら幸いです!
人事コンサルタント
金森秀晃
マインドセットが成ったなら、メモ術も違った応用が利くかもしれませんね♪