「私は今までコミュニケーションで困ったことはありませんでした。
でも、それは自分のコンフォートゾーンを出ていないだけだったと気がつきました」
これは、先日とある病院で研修を行わせていただいた際に、
20代の若者が、研修の最後のプレゼンテーションで語ってくれた言葉です。
等身大の自分の声、言葉で語られたそのメッセージはどこまでも美しく、
講師としても、心が震える思いでした。
その人が今、どこにいて何を持っているかではなく、
どこに向かってどう挑んでいるかの方が重要だということを改めて感じました。
そして、
彼の出した答えの中に、私たちが学ぶべきエッセンスが詰め込まれているように思います。
それは、
「うまくいっている」
を疑うことです。
自分の殻の中で、自分のできる範囲で、できる限り頑張る、だけになっていないか?
無茶して身体も心も壊してしまうのはよくありませんが、
ほんの少し、毎日少しずつ「無理」をして
自分の価値観をひとつ越えた先に見えるはずの景色を見てみる
自分の価値観を一度捨てて傷みに共感すれば救われる心があることを知る
主観を捨てて相手の意向を汲んだ先に獲得できる出会いがあることを知る
これってすごくエキサイティングな生き方だと思いませんか?
(私もなかなかできませんが!笑)
困っていない、うまくいっている、すっきりしている
それは、コンフォートゾーンの中でなんとなくうまくやっているだけのこと。
一歩外に出て、「うまくいかない」をかき集める人生の方が、なんだかワクワクしてくるような気がしてきますよね!
20代の若者の思わぬ言葉に、つい魅了され、挑戦意欲をそそられ、勇気を頂きました。
これだから、講師はやめられない!!
人事コンサルタント
金森秀晃