「ああ、もっと時間があったら…」と思ったことのない人は恐らく
いないのではと思います。
誰にとっても貴重な資源で、かつ平等に与えられている“時間”。
ご存知の方も多いかと思いますが、世界的ベストセラー『7つの習慣 人格主義の回復』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士は、同書の中で時間管理のマトリクスを提唱しています。
ご存知の方も多いかと思いますが、世界的ベストセラー『7つの習
それは、緊急性と重要性の2軸で仕事を分類していく方法です。
同氏は、「時間管理の本質とは、優先順位をつけ、それを実行することに尽きる」と述べています。
時間のマトリクスとは、以下のような内容です。
・第1領域:緊急かつ重要な仕事
・第2領域:緊急ではないが重要な仕事
・第3領域:重要ではないが緊急の仕事
・第4領域:重要でも緊急でもない仕事
緊急と重要という単語がちりばめてあり、一瞬混乱してしまうかも
「緊急」とは、その名の通り切羽詰った状態のことを言います。
「今すぐやらないとマズイ!」というものです。
一方で「重要」とは、結果によって決まります。
重要な仕事というのは、「今よりも未来に対して重要」という意味です。
私達がやっている仕事というのは、もしかすると緊急の事がほとん
緊急の事をやることは、もちろん大切な事なのですが、
こればかりに偏ってしまうと、疲弊しやすくなるという傾向があると言われています。
それは私達が、「自分で決めたことができた」という感覚を味わうことに達成感や充足感を抱くようになっているからです。
身体の構造的にも、この感覚を味わえると、脳内で快楽物質が出て疲れを感じにくくなるとされています。
ですので、受け身で煽られてやらざるを得ない状況に置かれる、というのは、この感覚を味わうことができず、疲弊してしまいます。
ということは、疲弊しないためにはどうしたらいいのかというと・・・
第2領域「緊急ではないが重要な仕事」に取り組むことが効果的、ということですね^^
この領域に取り組むことで私たちは主体的に行動し、充足感を味わうことが出来、仕事で成果を出せるようになります。
しかし現実的には、「わかってはいるんだけど、実際問題手が回らないよ」
ということで、残念ながら第2領域は後回しになりやすく、取り組んでいる人は多くないのも事実です(+_+)
確かに第2領域は「未来のために行う業務」であるがゆえに、実際にやってみなければ、本当に重要だったのかどうかがわかりません。
さらに自分の取り組み姿勢によっては、十分な成果が出ない可能性もあります。
これらの理由から、第二領域の仕事は後回しにされがちになります。
第二領域は「重要な仕事は私達のミッション、価値観、優先度の高い目標の実現につながるものである」と言われているのですが、
正直言って、ミッションや優先度の高い目標はまだ持てていない、という方の方が多いかもしれません。
そのような場合は、手始めに会社のミッションや価値観、目標を実現するために行動してみると入りやすいと思います。
まずは会社を基準に第2領域の仕事を探して取り組み、次にその経験を自分のために応用してみましょう。
仕事を使ってご自分の人生を豊かにする練習、よかったらやってみてくださいね(^^)
人事コンサルタント
金森 秀晃