『ニュージーランド首相が妊娠を公表 産休取得へ』
https://www.bbc.com/japanese/44558406
ニュージーランドでは、国民はもちろん、与党・野党問わず、
メディアからも祝福の声があがっているとのこと!
日本でも現在「働き方改革」が叫ばれていますが、
「今の日本じゃそうはいかないだろうなぁ」と思いながらこの記事を見ておりました。
「国のトップが職務を離れるとはいかなることだ!無責任ではないか!」
「職務を離れなければならない可能性も十分にある中でそれを隠して就任したのか?!説明責任はないのか?」
なんて、声があがりそう・・・ではないでしょうか(^^;)。
確かに国のトップが職務を離れるというのは一大事ですし、
万が一にも、ご自身の都合で国の未来を投げ出すことになるような可能性があれば、
多くの国民から後ろ指さされたり、信頼を失い政界に戻ってこられないこともあるかもしれません。
しかし、そんなことはまずないでしょう。
彼女はきっと自分の仕事をいつでも委譲できるよう、
すでに色々なシナリオ・戦略・ビジョンを描いているはずです。
その配役(首相の代役に始まり、その補佐etc)を誰にしようか、その配役には何を伝えておこうか、
その周りの方には何を認識させようか・・・
きっとこんな風に、それこそ、プロデューサーのような視点で、
自分が産休に入って、復帰して、首相としてしっかりと公約を果たしたり、
成すべき事を成すための準備までをもしているかもしれません。
ですが、残念なことに、今の日本では産休から復帰後は
時間的な制約があるからと非正規雇用になってしまったり、
その職場をやめることがなくても、部署異動になり望まぬキャリアになってしまったり
ということが多いのではないでしょうか?
私は、そこに強い違和感、危機意識を抱いています。
結婚・出産前まで、優秀で情熱的で顧客や部下からも慕われている人材が
一度職場を離れるともう居場所がなくなっているという、その現状にです。
(もったいなすぎますし、日本社会の損失です)
ですが、私は、社会の理解ももちろんですが
女性が「ある技術」を獲得すれば
少しでもこの現状を変えることができるのではないかと思っています。
それは、一言でいえば「シナリオライティングスキル」。
(わかりやすくいうと、マネジメントスキルと近しいところがあるかもしれません)
シナリオライティングスキルがある女性が増え、産休・育休があり
その後、どうしようもない時間の制約があったとしても
立派に職場に戻って役割を果たせるということが浸透すれば、世論も変わってくるはずです。
(時間を費やさなくても、プロデューサー、ディレクターとして組織に成果をもたらす人間が
今後の社会では益々重宝されます)
そうなれば、組織のトップが妊娠・出産することを歓迎できる社会になっていくのではないでしょうか。
2018年以降の事業では、こうした点についても
力を注いで参りたいと思っておりますので、乞うご期待ください!
人事コンサルタント
金森秀晃
そして、そんな方々は決して、仕事とプライベートのどちらかしか取れない、なんてことはないと思うんです。