スポーツを使って「勝ち癖」を作る。これが社会人となり、10年、20年働く中で人生の選択肢をたくさんもてるか否かを大きく分けるポイントであると考えています。
しかし、スポーツを通して「負け癖」を付けてしまう方がいることも一つの事実です。例えば、負けたとき「どうせ最初から勝てると思ってなかった」「勝つ気がなかった」と悔しがることを恥ずかしく思ってしまったり、自分にとって都合のよい解釈をする癖を付けてしまっていたら？一方で、本気で「悔しい」と思い、勝つために何をすべきかを追求する方がいるとしたら？その差は社会にでて仕事の成果にも、人生を楽しめるかどうかについても大きな差をもたらすことは容易に想像が付きます。
私は教育に携わる者として、スポーツを通じて是非この「勝ち癖」を手にして頂きたいと思います。一生に一度、全力挑む学生スポーツを通じて、社会人になっても使える財産を手にして欲しい。そう切に願い、この企画に参画いたしました。

学生時代、私は早稲田大学ラクロス部に所属し、主将を務めさせていただいておりました。プレーヤーとしての鍛錬、礼儀、結果に拘る心、チームマネジメント、後輩の育成、戦略・戦術策定、コーチや幹部とのMTG等、当時はいっぱい いっぱいになりながらやらせて頂いていたことが、今の仕事力に直結しているように思います。

ただ、たった一つ、「もったいなかった」と思うことがございます。それは、「スポーツを通じて、ビジネススキルを構築する」という目的意識があれば、もっとあの経験を活かすことができたのに･･･ということです。

幸い私は今、人事コンサルタントとして組織作りや、人財育成という分野を担当させていただいており、その経験も活かして、「スポーツを使って社会人基礎力を鍛える」をテーマに、学生向けの勉強会を主催しております。ビジネスの世界は、ある意味、弱肉強食の世界。勝てる組織と負ける組織の差は歴然としています。しかし、その違いは至ってシンプル、「マインドセット」と言われています。その勝てる組織のマインドセットをスポーツを通してインストールすることができたら・・・と思うと、その無限の可能性にわくわくしてきます。

「スポーツを使って社会貢献がしたい」、これは早稲田大学スポーツ科学部を志した時からの私の願いです。対学生については株式会社ZACのCSR活動の一環として無償に近い形でやらせていただいておりますので、ご興味のある学校、スポーツチームの方は是非お声がけください（その分、受け入れチーム数が限られておりますのでお受けいたしかねることもございますがご了承くださいませ）。また、このテーマに賛同いただける社会人の方がいらっしゃいましたら、是非、本活動に参画頂けますと幸いです。