「期日に間に合わなければ徹夜も当たり前」
この言葉をみて、あなたはどんな風に感じましたか？
「うわ、ありえない。めっちゃブラック」
「いや当たり前でしょ、仕事なんだから」
「嫌だけど、仕方ない」
などなど、
世代や環境によってだいぶ印象が変わってきそうですね。
例えばこれが、膨大で終わるはずがないような業務量の中で
言われた言葉だとしたら確かにブラックかもしれませんし、
適正範囲の業務量の中で、
「期日に間に合わなければ徹夜も当たり前
（くらい社会人にとって期日は重要。
徹夜しなくてもよいように逆算して時間を作る術を学びなさい）」
という意味合いで言われた言葉だとしたら、
むしろいい会社・いい上司かもしれません。
残念なのは、可能性に溢れた未来ある若者が、
冒頭の言葉を問答無用にブラック認定することがあるという事実です。
若者の未来が閉ざされていくようで非常に悲しい気持ちになります。
（まぁこれも若手の責任というより、自分のポジションを作るために
何でもかんでもブラックだと主張する批評家のような大人に
問題があるように思いますが…）
上司側の発言の背景や意味を考えず、
「徹夜」という言葉に反応して「断罪」してしまうと、
本来社会人として必要なスキルを身に着けることができないまま
10年後、20年後に「ただの仕事ができないおじさん、おばさん」に
なってしまうリスクがあります。
（事情があれば別ですが、どう考えても
納期を守れない相手と仕事したいとは思いませんよね？）
もちろん上司側の言葉足らずということもあると思いますが
上司もいつも余裕があるわけでもなければ、完璧なわけでもありません。
暴言は論外ですが、
仕事中多少自分に負荷がかかるようなことを言われた際に、
すぐに「ブラック企業だ！！」と断罪せず、
是非、自分自身の未来のためにひと手間をかけて
相手の意図を考えてみてください。
そこから何か見えるものもあるかもしれません(/ω＼)
なお…本物のブラック企業の場合は、
素早く判断して全速力で逃げないといけませんので
自分で見極めることが難しければ
信頼できそうな人に早めに相談してくださいね。
人事コンサルタント
金森秀晃
