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マネジャーたるもの部下の人生に責任を負うべき、は本当か?

マネジャーたるもの部下の人生に責任を負うべき、は本当か?

10年以上前に請け負ったクライアントで
非常に優秀だと言われているマネジャーの方がいらっしゃいました。

どういう優秀さかというと、
その方の元に行くとなぜかみんな売り上げがあがるようになるという
野球でいうところの野村再生工場のような方でした。

その方の部下になったことのある方々からお話を聴くと
「非常に温かい方」、「その方のおかげで」と口々におっしゃるので
どんなマネジメントをなさっているのか気になって
直接その方にきいてみたことがあります。

すると、その方は少し驚いた顔で
こんなことをおっしゃったのです。

「いやー、自分でいうのもなんですが僕はすごく冷たい人間ですよ。
研修では部下の人生に責任を持つのが上司だと教わりましたがとんでもない。
部下の人生に責任は負えないし勝手にすればよいと思ってます(笑)
頑張るも自由、頑張らないも自由。
責任を負うところとしては、仕事の結果だけ。
保証するのは、繰り返しチャンスを与えることだけ。
それ以外は彼らの自由ですし、結局全部自分に返ってくるんですから
自分の人生に責任取れるのは自分だけだぞ、と言ってますよ。」

まさに期待せず信じるという人材育成の本質を捉えたマネジメントだと思いました。

先日、部下育成に真剣に悩んでいらっしゃる方の相談にのっていた際
ふとこの話を思い出し、ヒントになればと思ってお話したところ、
憑き物がとれたような表情でお部屋を出ていかれました。

部下が思うように育たなかったり、自己研鑽をしてくれなかったりすると
真面目な方ほど思い詰めてしまいがちではありますが、
一息ついて「頑張らないのも彼らの自由だ」
「彼らのためというより自分の未来のために頑張ろう」と思えれば
あとは「できるまでチャンスを与え続けるしかない」と
気持ちを切り替えられるのかもしれませんね。

思えば随分昔になりましたが、
やはり成果を出していらっしゃる方の言葉は
何年経っても沁みるものですね。

人事コンサルタント
金森秀晃

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