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情報社会を生きる日本人のための「情報学」~序章~

情報社会を生きる日本人のための「情報学」~序章~

突然ですが、皆さんは、インフォメーションとインテリジェンスという言葉の違いを明確に説明できますか?

いわずもがなという方も多いかと思いますが
インフォメーション(information)=「生の情報」、つまり獲得した情報そのままを指し、
インテリジェンス(intelligence)=「精査・加工された情報」、つまり信憑性を吟味した上で用途に応じて解釈を施した情報を指します。

仕事においても、上司から「このデータ、まとめておいて」などと言われれば、
目的に応じて獲得した「生の情報」を「精査・加工」して提供しますよね。

コロナを機に急速にデジタル化が進んだ超情報社会ということもあり、
そうした情報処理に関する研修がないかということでよくご依頼いただくのですが、
そのような情報処理のハウツー研修を行うということには若干の違和感を覚えています。

というのも、こうした情報処理のハウツーについて学ぶ前に、まず私達が自覚しなければならないことがあるからです。
(実際、その前提がないと、どんなに高度な情報処理のハウツーも使いこなすことができません。)

それは…

日本人は情報というものの取り扱いについて、「大変おめでたい人種」であるということです。

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本来、情報というものは、その正確性や読み解き方が戦局を占うという意味で、
組織または国の存亡に関わる非常にセンシティブで奥深いものです。
世界に目を向けてみると、アメリカのCIAやイスラエルのモサドなど国家単位の諜報機関を有することからもわかるように
情報を国防の要と認識している国や国民がほとんどなのではないでしょうか。

一方、日本ではそうした危機意識が希薄なばかりか、私達一人ひとりの情報の捉え方一つとっても
「みんなが言っている」をそのまま信じたり、都合の悪い情報には蓋をしたり(信じなかったり)
「お偉方(お上)」のいうことを鵜呑みにする傾向があることは否めません。
世界的にみても、この情報の捉え方という点においては、非常にレベルが低いと思っています。

情報に関する捉え方の教育なんて私達は学校で習いませんからある意味当然なのですが(笑)
みなさんお察しの通り、この超情報社会を生き抜く上では、情報の捉え方にシビアにならなければ、
非常に割を食う生き方をする羽目になると言われています。
情報に簡単に踊らされ、支配されるからですね。。

平和な世の中だとあまり臨場感がないと思うので、例えば、
第二次世界大戦において旧日本軍が敗北した要因の一つに 「 作戦第一、情報軽視 」というものがありました。
大変有名な話ですが、台湾沖航空戦の過大戦果について現地で戒めた当時の情報参謀の電報を
大本営陸軍部作戦課が握り潰したことで、戦局を見誤り間違った方向に舵を切ることになってしまったというものです。
つまり、情報参謀が伝えた「正確性の高い情報」よりも「こうあったらいいな」という希望的観測の情報を優先させた結果、
何十万、何百万の人々が血を流す結果になったというわけです。
(その方が士気が高まる、などの過度な精神主義があったのでしょう。)
なんという恐ろしい代償でしょうか。 この失敗から学ばないことが申し訳ないくらいです。

当時、こうした正確性の高い情報をあげていった情報参謀の方々も軍の上層部から
「●●君、悲観的になるのはよくないよ」とたしなめられたという逸話もあるように
とりわけ、日本では情報の精査、真偽や正確性を確かめる工程において、
「そんな悲観的な見方をしなくても…」
「なんで疑うの??」
という目を向けられることが非常に多いと思います。
(戦時中にそんなやりとりがあったなんてにわかには信じがたいですが、ある意味日本らしいといえば日本らしいですね…)

ですが、情報社会を生き抜く力を手にするためには、その圧力に屈してはいけません!笑

疑う,管理者

もちろん「それ嘘だよね?」なんて正面切って聞いてしまうと印象が悪いですから(笑)
スマートに確認する、裏を取るお作法は身につけたほうがよいかとは思いますが、
情報というのもは、「基本的にまず疑ってかかるのが原則」ということは心に止めて精査してこそ、
(あえて挑戦的な書き方をしますが)情報社会のスタートラインに立ったと言えると考えています。
まさに序章です。

日本人の場合、情報に対する危機意識や捉え方を改め、
情報に感情や希望的観測を入れない、色眼鏡でみないという訓練を始めるだけでも、
判断を誤らない確率が格段に高まっていくはずなので、
まずこの序章をクリアして、情報処理、活用の技術を卓越させていきたいですね!

人事コンサルタント
金森秀晃

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