昭和の名棋士、大内延介九段 に学ぶ、真の勝負師の生き様

   

藤井聡太四段29連勝と大々的に載った新聞の片隅に、
昭和の名棋士、大内延介九段の訃報が載った。

ロータリークラブに入会してまもなく、初めてご挨拶させていただいた際
「俺、そういうのいいから」と名刺交換をしていただけなかったにもかかわらず、
なぜか悪い気が一切しなかったのを覚えている。
(そんなことは滅多にない。初めてかも。。。
まあ、中々そういう方もいらっしゃらないし。)

名前を検索させていただくと著書があったので、早速、購入し感想と共に手紙を送った。

その著書が非常に面白い。
「将棋の来た道」という本で、大内さんが若い頃、
将棋のルーツを探ろうと中国やインドまで出かけて向こうのルールで闘いを挑みまくる。
(「取った駒を再利用する」独自のルールは、戦争で敵を皆殺しにしない日本の民族性と関係がある。
という大内さんの見立て。)

すると、
ロータリーの例会にて大内さんの方から私を見つけ隣に座られた。
そして一言「この前はごめんな。」とおっしゃりながら別の本を下さった。
熱い方だ。一気に魅了された。

本の中にも書かれているが、
世界各国の方々と対戦なさる際、非常に細かく相手の心理が描写されていて、まるで良質な小説を読んだような錯覚に陥る。
豪快で喜怒哀楽が激しい方だが、基本的に優しいのだ。

その後、
ロータリーの世界大会(その時は韓国)でカジノへご一緒させていただき、
隣でブラックジャックを教えていただいた。
ゲームの合間合間につぶやく言葉の一つ一つは、
その辺の実務本を軽く凌駕し私の心に刻み込まれた。

「大内延介九段を偲ぶ会」は、そんな大内さんの人柄を表すようにとても温かい会でした。

合掌

人事コンサルタント
金森 秀晃

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